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灯台もと暗し

一週間前、台湾を訪問した。海外は45カ国以上訪問したけど、未だに台湾を訪問したことがなかった。

台湾と言うと、共産主義に対して戦った蒋介石が樹立した国で、同じ自由主義陣営の国、親日的、製造業が発達し、生活レベルも高く、料理がおいしい・・・という程度の知識しかなかった。

去年、読書仲間のジュンちゃんから薦められた「この命、義に捧ぐ−台湾を救った陸軍中将 根本博の奇跡」という本を読んで、俄然台湾への興味が高まった。・・・と言うか、台湾について何も知らないことに気がついた。

そして、今年の3月、台湾をライフワークにしている大先輩からお話しを聞き、是非、訪問すべきだと薦められた。「思い立ったらやってみる。」というのがオカニートの信条、エスメラルダ(大観音さん改め)と一緒に台湾を訪問することに決めたのがゴールデンウィーク明け。

旅行までの2ヶ月間、台湾に関する本を何冊か読んで、目からウロコがいっぱい落ちた。

日本による台湾統治は、第二次世界大戦の終了まで実に50年間に及んだこと、終戦後は北京語が強要され、戸惑いと混乱が生じたこと、終戦後も蒋介石の国民党軍と毛沢東率いる人民解放軍との戦争が5年間も続いたこと、そして、中国本土から来た国民党政権(外省人)による苛烈な台湾統治が、台湾住民(内省人)との激しい対立を生み、戒厳令が1987年まで38年間も続いたこと。

とにかく初めての訪問なので、到着翌日は、台北市内みどころと、近郊訪問のツアーバスに乗った。オカニートは、団体旅行は嫌い。旅行ではなく旅が好き。ガイドさんに、地元のことや名所についていろいろ教えてもらえる楽しさはあったけど、自分で発見し体験する楽しさや、地元の人と交流する機会がないのはもの足りない。


【台湾は治安がいい。市の中心部の公園で】


【もと日本人墓地は戦後貧民街になったが、台湾人による政府が誕生してから、公園として整備された。鳥居が復元されている。】

さて、翌日をどう過ごすか思案した。台北市内で見ていない場所はいろいろあるし、故宮博物館もゆっくり見たわけではない。もう一日市内をゆっくり歩くか?・・・それとも、電車に乗って南の方に行くか?

結局、司馬遼太郎さんの「台湾紀行」の中に出てくる花蓮という街に出かけることにした。台北から東海岸を南に電車で3時間、日本の統治時代には、人口の40%が日本人だったという。

花蓮駅に到着し、昼食をどこで食べようかと駅前でウロウロしていると、客待ちのタクシーの運転手さんから声をかけられた。年配の一人が日本語が話せるというので、そのおじさん(陳さん)に、日本時代の史跡案内をお願いすることになった。陳さんは、戦後生まれで日本語は独学で覚えたとのこと。古い本を見ながら案内して頂いた。

まずは、日本人の開拓村を二箇所訪問。

最初は、四国からの移住者が拓いた旧吉野村(四国の吉野川にちなんだ名前らしい)。吉野村出身者の寄付で建てられたと思われる慶修院というお寺があった。弘法大師さんが祭られている。


【中国人が台湾の人か、若い人たちの姿も多かった。】


【とてもきれいに維持されている。】


【弘法大師さん】


【四国の形をした池の上には鯉のぼり】

道端にあった果物屋さんで、陳さんがバナナを買ってくれた・・・とても、食べきれない。


【12,3本の房が30円ほど】


【椰子のみは一個20円】

次に訪れたのは旧豊田村


【昔の写真が飾られ、地元の人たちの憩いの場となっている。】


【日本人が建てた豊田小学校】


【統治時代は神社だった建物は仏教寺院に建て替えられている。】


【寺院の入口の狛犬は神社のもの・・・奉納昭和二年】

花蓮市内にも、いくつかの史跡が保存されている。


【旧日本陸軍の建物】


【中村大佐の住居が、鉄製の大いで保護されて保存されている。】


【中村大佐住居の裏にある将校用住宅も保存されている。この地域には瓦屋根の家は見当たらない。】

各史跡の案内板やパンフレットは全て中国語。ということは、これら史跡は、日本人観光客のためではなく、台湾の人たちに、我々日本人の残したものを伝えようとしてくれているのかな。

こんなに近くにありながら、こんなにも日本のことを大切にしてくれている国がある。感動の台湾紀行だった。

okanito | - | 21:29 | comments(1) | trackbacks(0) | - | - |
Comment
金品茶楼でお会いしたFUKUOです。あの翌日、まさか本当に花蓮までいくとはおもっていませんでした。この記事、花蓮出身の同僚にみせておきますね。喜ぶと思います。また是非いらしてください。

posted by Fukuo ,2012/07/06 9:58 AM










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